椎間板ヘルニア 新たな治療法 大分合同新聞の記事より
椎間板の中から飛び出した髄核(ずいかく)だけを
溶かす薬が開発されて、日帰りの処置で済むらしい。
神経根にガッツリ噛み込んで抜けそうにないものまで
完全に溶かせるのかどうかだけど、可能なら
通常は内視鏡手術になるので、有難い話だろう。
全国で椎間板ヘルニアに自信のある民間療法の
先生方は沢山いる。
ただ飛び出して神経に触れている場合だ。
神経根にしっかり挟まった場合は違う。
こうなると整体やカイロでの施術はかなり難しい。
簡単には外れないからだ。
余りないパターンだけど、
神経根の内側か外側かで挟まる場所は異なります。
確認方法は簡単で、いざ、挟まっているのだろうと
思われる場合は、今までは手術が必要だったのだ。
記事の内容だと、薬の注射治療で
23人中20人は経過良好で、
3人は改善が見られず手術になったと書かれている。
保険が適用で約4万らしい。
個人的に思った事だが、無くなった髄核は当然
戻らない。つまり椎間板の厚みが薄くなったままだ。
痛みが無いからと無理をすると、腰椎が前へ出る
腰椎すべり症を発症する恐れがある。
腰椎が前に出る(すべる)事で、脊柱管が狭くなり、
狭窄症の発症も考えられる。
痛みが消えただけで、元の状態に
戻っている訳ではない事を理解すべきだろう。
現在、椎間板が無くなり、腰椎5番と
仙骨の癒着が始まって、手術不可能なまでの
状態の患者さんに定期的に来店頂いている。
取りあえず痛みを少しでも軽くする
施術で対処しているが、元に戻る訳では無いのだ。
普段からやむを得ず「前かがみの姿勢」を
とる場合や、「腰に負担の行く業務」の方は、
出来るだけ自己メンテナンスを実践頂きたい。
ネットでも予防体操などいくらでも出て来る。
行動する事が一番の薬であり、治療であるでしょう。
ちょっとでも身体が重い、動きが悪いなど、
普段と違う感じが出る様でしたら、
施術開始のサインです。
早めの対応だと、仕事を休むほどの
痛みも出ず、
髄核が飛び出すほどの脱出型ヘルニアにも
ならずに済むのです。